脳を鍛えるのに最もいいことは何か？裸の男を見つめる？
週３時間、裸の男を見つめると、脳が鍛えられる？
http://www.bbc.com/news/magazine-33505017
の
What's the best way to fight memory loss?
を元にしています。
＊内容ざっくり
３つのグループにそれぞれ”あること”をさせる実験。
調査期間は８週間
それぞれ１週間に３時間の活動時間を取らせ
実験開始前と後で能力テスト（記憶力、問題解決力、判断力）をして
どう変わるか調べる。
１つ目のグループはウォーキング
週３時間歩くというグループ
２つ目はパズル
週３時間解くというグループ
３つ目はアート
アートクラスに混ざって
週３時間（３コマ）絵を描くというもの。
実験ではヌードデッサンだった模様。
ウォーキングをしたグループは
心肺機能が向上し
徐々にその足取りが軽くなる。
同じ距離ならあまり疲れなくなるなど
改善が見られた。
そして、ほんのりと健康になる。
パズルを解いたグループは
最初は問題を解くのに時間がかかっていたが
徐々にコツをつかみ出し
数独を解くヒントやパターンを見つけるスピードが上がる。
そして、アートをやったグループは
最初は気が進まない者もいたが
最終的には皆が楽しかったとコメント。
「HowTo本」を買ったり、絵描きの道具を買ったりと
かなり積極的な姿勢が見られた。
リサーチしてる側もアート班が一番喜びを感じていた
という印象を持ったようだ。
８週後、再び能力テストを実施したところ、
すべてのグループで数値が上がったのだが、
アートをしたグループがずば抜けて上がったのだ。
なぜ、絵を描いたことで能力が上がったのか？
新しいスキルを学ぶことで、脳が著しく活性化したのではないか
と臨床心理学者は言う。
新鮮な経験はただパズルを解くことよりも精神運動のスキル（判断力、美的感覚）が
より改善される。
絵を描くこと自体は知的なことを要求しないが、
脳から指先の筋肉に自分がイメージするものをより正しく伝える能力が
求められる。
アートは手間がかかり、長いプロセスをひたすら行わなければいけない。
あとは、彼らは絵を描く際によく立ち上がっていた。
長時間立ったまま作業することで、カロリー消費が良く、
血流の流れが良かったことも効果の要因の一つだろう。
さらに、アート班は社交的な人が多く、
絵を描いている時間以外でも互いに連絡を取り合い
会ったりするなど、明確な社会性が見られた。
アート班の一人は元々失読症だったようだが、
絵を描いてみて
- スムーズに文章が書けるようになった
- 集中力が上がった
- オープンな性格になった
と語っている。
＊脳を鍛えるには好奇心と新体験
この実験だと、ウォーキングとパズルとアートを比べていますが、
ウォーキングもパズルも次第に
「慣れる」
ということですね。比較的早く。
確かに始めた当初は脳にとっては新鮮で
新たな発見もあったかもしれませんが、
徐々にルーティーン化していけば
脳を酷使することはありません。
まあ、ウォーキングやパズルでも
深めていけば新たな発見にたどり着く人もいるでしょうが
ウォーキングの場合は
スポーツをして人と交流してみたり、
もっと全身を使う種目をして
頭を使って考える運動をすれば
効果的ですね。
パズルも、ずーっと同じようなものを
一人で黙々とやるのは
暇つぶしにはなるかもしれませんが
パターンを見つけたらそれまでです。
難易度を上げたり
全く違うパターンのものもチャレンジするとか
そういえば、将棋の羽生善治さんは
チェスも強く、確か日本ランク１位です。
これも、将棋だけをやっているよりは
脳が鍛えられていたのでしょうか。
絵を描くことは自分の世界に入り、長時間集中（没頭）することができ、
常に神経が研ぎ澄まされるようですね。
しかも、答えやゴールが一つではなく、
仕上がりは人それぞれだから
周りの人とお互いの作品を見せ合うなどのことも
自然できて勝手に社交的になるといった感じですね。
絵描き以外にも
料理、音楽、写真、詩・俳句、ファッションなどでも
好奇心や新たな発見を見つけていけば
脳は強化されていくのではないでしょうか。
そういうものが趣味やビジネスだと
毎日楽しいですね。
ありがとうございました。
