噛むと脳が活性化
噛むことは、脳の感覚と深く関わっています。
*脳の感覚・運動の4分の1を占める
大脳新皮質の感覚野・運動野と密接に関係のある体の部位の比率を示した図によると
顔と手足が大多数を占めています。
さらに、顔に限定すると
唇・舌・あごが大半を占めています。
口にこれだけ神経を使う理由は
食べる(咀嚼する、唾液を分泌する、味わう)
話す(発音する、言語を扱う、息を吐き出す)
といった感覚的にも運動的にも
様々なことを行う部位であることから
自然と脳とのつながりが深くなると考えられます。
味を感知することは味覚
咀嚼はあごの運動
唾液の分泌は内臓の消化機能のようで
発音をする際に舌を細かく使うと同時に
口の開閉を伴います。
会話したり、自分の考えを言語化して話をする際には
運動機能と言語機能を同時に働かさなければなりません。
息を吐く行為は肺と横隔膜の働きが主ですが
空気の出口が口や鼻であるので
口先に自然と意識が向かいます。
口だけで
運動神経 内臓神経 味覚神経 言語神経
を使うのです。
まとめると
口は脳と密接に関わっていて
脳の活性化に大きく影響するということです。
*あごを使うだけで脳は活性化する
最近だと、スポーツ選手が
試合中にガムを噛むことが一般的になってきました。
ゲームの流れが著しく変化する中で
先を読み戦略を立てるタイプの
選手にとっては特に効果的です。
試合中にガムを噛むことで
あごから脳に刺激が伝わり
集中力が増したり、
パフォーマンスが上がるようです。
チームスポーツだと
お互いがよく話し合いをすることで
一人一人があごを使いますし
コミュニケーションも頻繁になされるので
自然とチームワークが上がり
各選手の集中力が上がるのかもしれません。
試合中黙っていてあまり会話がなかったり
誰かが一方的に命令をして
他の人はほとんど黙ったままだと
あごをあまり動かさないので、
意思疎通もできませんし
脳が活性化せず、集中力があまり持てないでしょう。
*ぼーっとする=あご停止
頭がぼーっとして
注意力散漫になってくると
ぽかーんと口が半開きになってしまいます。
これはあごに力が入っていないからです。
ぼーっとするからあごから力が抜けちゃうのかもしれませんが
あごが重要になってきます。
ただ、あごに力を入れて食いしばることとは違います。
ぎちぎちっとはを歯を食いしばっていると
あごや歯への負担がかなりかかりますし
ストレスにもなります。
こまめに動かすことが重要です。
歯は触れないけれど口は閉じている
というバランスが大事です。
人と直接話をしたり
舌や唇をよく動かす
食べ物をよく噛んで食べる
表情筋を動かす
ということを頻繁にするだけで
脳は活性化します。
ありがとうございました。