肩甲骨という翼を使って自由にはばたく
日本人は肩周りの筋肉が
西洋人に比べて硬い人が多いようです。
これは、姿勢が原因で
肩甲骨が開いてしまう(左右が離れてしまう)
ことが挙げられます。
日本人は先祖が農耕民族ということもあってか
前かがみで背中を丸める姿勢が
長いあいだ定着してきました。
前かがみになると
肩が丸まって
肩甲骨が左右に広がってしまいます。
肩甲骨が広がると
その周辺に広がる僧帽筋を中心に
周辺の筋肉が弱って、動かしにくくなります。
肩甲骨には腕へと抜ける
腋窩動脈・静脈、筋皮神経という
なかなかの太さの大血管と神経が走っています。
ですので、猫背が癖になってしまい
肩~脇の下の血液の流れが悪くなると
肩こりや首のコリを引き起こします。
*肩甲骨を引き寄せる
長時間同じ姿勢で
パソコンで作業したり
ゲームしたり
スマホいじったり
テレビ見たり
車や電車に乗っていると
どうしても、筋肉が凝り固まってしまいます。
座り方によっては
左右のバランスもずれてしまい
慢性的な痛みになりやすいです。
特に、普段から運動をしていないと
猫背になりがちですので
なおさら凝ります。
改善する体操としては2種類あります。
- 広背筋を縮めて肩甲骨を立てる
- 僧帽筋を寄せて肩甲骨を動かす
一つ目は簡単に言えば”背筋を伸ばす”ということです。
腰骨を立てた姿勢をとると広背筋を緊張させます。
そうすると、背骨がまっすぐになり、肩甲骨も
自然とシャキッとします。
これだけで、肩甲骨周りの筋肉は
猫背のときよりリラックスされるので
これだけでも十分肩甲骨が動きやすくなります。
肩甲骨を動かす準備段階です。
次に、実際に意識的に肩甲骨を動かすことです。
僧帽筋を寄せるのですが、
意識としては胸を張るということです。
胸を張れば自然と肩甲骨が寄せられます。
腕立て伏せやベンチプレスなどで動かすことができますが、
肘を後ろに引いて空手の「押忍」の動きでも
十分動かせます。
ラジオ体操が一番簡単でリズミカルに
肩甲骨を動かす動作ができます。
ですが、毎回毎回ラジオ体操のような
ダイナミックな動きができる状況ではないので、
例えば30分パソコンで作業したら
1、2分背筋を伸ばしたり、胸を張ってみたり
してみてください。
車の運転なら赤信号のときとか
テレビをみてたらCMのときとか
ついででもいいので
ちょっとした隙間時間を有効にしましょう。
*肩が動けば結構楽に
肩甲骨を普段から動かす習慣があれば
よほど姿勢が悪い状態を長時間続けない限り
肩こりになることはありません。
西洋人は元々肩こりの人がほとんどいないくらい
自然に肩甲骨が動くようです。
最近はデスクワークやスマホや携帯ゲームの普及で
前かがみで長時間同じ姿勢の人が増えているので
西洋人でも肩こりがおこり
社会問題になっているようです。
日本人ならなおさら対策しないといけないのです。
運動や体操というほど激しい動きではなくても
こまめに体を動かすことが
現代では重要になっているのかもしれません。
ありがとうございました。